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別居・単身赴任でも大丈夫?実務で通すための証拠集|日本人の配偶者等

結論:別居・単身赴任でも許可は十分に可能。ポイントは「婚姻の実体(継続性)」「生活維持能力」「同居の見通し」を具体的な資料で立証することです。


目次

審査で見られる3つの軸

  1. 婚姻の実体 … 一緒に暮らしていなくても、実際の夫婦としての交流・相互扶助が続いているか。
  2. 生活維持能力 … 収入・貯蓄・保険・税・住居など、安定した生活基盤があるか。
  3. 同居の計画いつ・どこで合流(同居)するのか。単身赴任や留学の期間・終期の見込み

共通して効く「証拠10選」

  1. 単身赴任の辞令/雇用主の証明(期間・勤務地・赴任開始日)
  2. 住民票・賃貸契約書(双方の住所と関係性が分かるもの)
  3. 収入・納税の証明(課税/非課税証明、源泉徴収票、就労証明)
  4. 仕送り・家計のやり取り(送金記録、共同口座の入出金、家計アプリの画面)
  5. 面会・訪問の実績(航空券・新幹線切符・宿泊の領収、スマホの位置履歴)
  6. 通信の実績(通話明細、メッセージのスクショ=日付・相手名が見える抜粋)
  7. 写真日時・場所・同席者のメモを添える/季節や行事が分かるもの)
  8. 家族・友人の陳述書(実際の関わりを第三者が具体的に記載)
  9. 保険・扶養関係(健康保険の扶養、受取人設定、緊急連絡先)
  10. 合流計画の証拠(転勤終了予定、住み替えの内見予約、保育園や学校の下調べ)

コツ質>量。月ごとのタイムラインに並べ、通し番号を振って索引を作ると読みやすいです。


ケース別:入れたい資料セット例

A. 国内単身赴任(夫:地方赴任/妻:首都圏)

  • 辞令+就労証明(赴任期間)
  • 月1~2回の往来チケット・ETC履歴・宿泊領収
  • 毎月の仕送り記録 or 家計アプリのスクショ
  • 夫婦LINE・通話の抜粋(月に数点×数ヶ月
  • 次の合流計画(赴任期間の終期、住み替えの見込み)

B. 海外駐在・長期出張(日本人配偶者が海外)

  • 海外就労証明・ビザの写し(期間)
  • 日本側の家計管理・仕送り・学費等の負担記録
  • 渡航履歴(Eチケット、入出国スタンプ)
  • オンライン通話ログの抜粋(時差対応の実態)
  • 帰任予定・帰国後の住居計画

C. 留学・資格取得で別居

  • 在学証明・在籍期間、学費支払い記録
  • 仕送り・生活費の負担記録
  • 定期的な面会・オンライン交流の実績
  • 卒業(修了)見込みと同居開始の見通し

D. 介護・育児事情で一時的な別居

  • 介護認定、通院記録、ケアプラン等
  • 世帯の費用負担・訪問頻度の記録
  • 期間限定の計画(施設入所待ち、転居予定)

理由書(説明書)サンプル

①【結論】
私たちは婚姻の実体を有しており、**単身赴任(○年○月~○年○月予定)**により一時的に別居しています。

②【別居の経緯】
夫(妻)の転勤/留学/介護支援のため、やむを得ない事情で別居となりました(辞令・在学証明 添付1-①、1-②)。

③【夫婦の交流・相互扶助】
通話・メッセージは平均○回/週月○回の往来を継続しています(通話明細・交通領収 添付2-①~③)。生活費は夫(妻)が月○円を送金し、家賃・光熱費等は共同で負担しています(送金記録 添付3-①)。

④【生活基盤と将来計画】
収入・納税は安定しており(課税証明 添付4-①)、○年○月に赴任終了予定のため、同月に**○○区へ合流し同居**を再開します(住居検討の記録 添付5-①)。

⑤【締め】
上記のとおり、婚姻の継続実体と生活の安定性、同居の見通しを資料とともに示します。ご確認をお願いいたします。

書き方のポイント

  • 時系列で簡潔に(誰が/いつ/どこで/なぜ)。
  • 固有名詞と数字(回数・金額・日付)を入れる。
  • 添付資料は通し番号で本文とひも付け。

申請種別ごとの着眼点

  • 在留資格認定(COE):まだ同居していない前提が多い。交際~結婚~現在の交流の連続性と、**入国後の同居計画(住居・仕事)**を厚めに。
  • 在留資格変更:別居の理由と期間合流の時期を明確に。直近の交流・家計の実績が鍵。
  • 在留期間更新前回許可後の期間の実績にフォーカス。在留カード住所と実際の居所が矛盾しないか要チェック。

「見せ方」の工夫で通りやすく

  • 月次タイムライン:各月1ページに「交流(通話○回)/往来(○回)/送金(○円)/写真(1~2点)」を一覧化。
  • スクショは抜粋日付・相手名・回数が分かる程度でOK(長文は要約)。
  • 外国語の資料:要点の**簡易翻訳(抄訳)**を添付。
  • 索引ページ:添付一覧+通し番号で審査がスムーズ。

よくあるNGと回避策

  • 量だけ多い(同じようなスクショ100枚):→ 月次ダイジェスト+代表例で質を担保。
  • 説明と資料の齟齬(日付・金額が食い違う):→ 提出前に対照表で突合。
  • 加工の疑い:→ 可能な限り原本画面+PDF出力、銀行明細は公式ダウンロードを使用。
  • 「いつ合流するの?」が曖昧:→ 期限や条件(赴任終了、卒業、契約更新月など)を具体化。

提出セットの例(チェックリスト)

  • □ 理由書(本紙)
  • □ 夫婦の身分関係書類(戸籍・婚姻証明 等)
  • □ 単身赴任の辞令/在学証明/介護関係書類
  • □ 収入・納税証明、就労(在職)証明
  • □ 住民票、賃貸契約、保険・扶養関係
  • □ 往来(交通・宿泊)記録、通信の抜粋
  • □ 送金/共同家計の記録
  • □ 写真(キャプション付)
  • □ 第三者陳述(任意)
  • □ 合流計画の裏付け(住まい検討、学区・保育園等)

まとめ

  • 別居・単身赴任=NGではありません実体・家計・計画の3点を時系列+客観資料で示せば通ります。
  • 迷ったら、まず理由書の骨子と月次タイムラインを作成し、足りない証拠を逆算で集めるのが最短です。
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